樹木精油・精油パウダー

ヒノキは寺院・神社の建材、ヒノキ風呂、家具などに使われており、日本人の生活に最も密着した木材の一つです。他の木材に比べ、ヒノキの香りを好む人は多く、その香りは動物や人の気分をほぐし、森林浴効果、リラックス効果をもたらします。
古くからヒノキ造りの家や家具には、虫がつきにくいことが知られており、ヒノキオイルにはダニ、ゴキブリ、シロアリなど虫の忌避効果があります。ダニやその他の虫を減らすことができれば、アレルギーの原因の一つである虫の糞や死骸(ハウスダスト)なども減らすことができ、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などの対策にも役立つといえます。
ヒノキの抗菌性はα-カジノールなどのセスキテルペンによるものと言われており、カビ類、枯草菌、黄色ブドウ球菌、MRSA、虫歯菌（ミュータンス菌）、大腸菌などに対して抗菌性を発揮します。

タイワンヒノキは台湾固有の樹種で、ヒノキ材の香りは日本のヒノキのような爽やかさはあまりなく、鼻をつくような匂いです。
タイワンヒノキの大きな特徴として、タイワンヒノキには優れた抗菌を有する成分「ヒノキチオール」が含まれていることです。ヒノキチオールは193６年に野副鉄男博士（当時台北帝国大学教授）がタイワンヒノキの精油から発見・命名されたもので、日本のヒノキにはほとんど含まれていません。ヒノキチオールは抗菌効果や炎症を鎮める働きを持っており、大腸菌や黄色ブドウ球菌、MRSA、緑膿菌、歯周病菌、肺炎球菌などの様々な菌に対する抗菌作用が報告されています。

青森ヒバは木曾ヒノキ、秋田スギと並んで日本三大美林の一つとして知られ、ヒノキやスギと並んで木造建築物の建材に使われてきました。青森ヒバは香木とも言われており、その香りは緊張を和らげ、落ち着きを与えるアロマ・リラックス効果があります。
青森ヒバで建てられた家には蚊が3年間入ってこない、シロアリに侵されにくいと言われており、防虫・防腐効果が高いことが経験的に知られています。世界文化遺産に登録されている中尊寺金色堂（岩手県平泉町）の大部分は青森ヒバで造られており、建立から800年以上経過した１９６２年に復元修理されたときは、腐朽の程度が小さく、ヒバ材の７割以上が再使用されたことから、青森ヒバの高い耐朽性が証明されております。
耐久力・耐朽性が優れている青森ヒバから抽出されたヒバオイルには、「ヒノキチオール」などの抗菌成分が含まれており、カビなど多くの菌に対する抗菌性があります。また、ヒバオイルに蚊やゴキブリに対する忌避効果、シロアリやダニに対する殺虫効果が認められています。

特殊装置でスギやヒノキの枝葉から抽出した精油です。本装置では60〜70℃で抽出するため、従来の水蒸気蒸留では変質しやすい低沸点成分が回収できます。
精油と一緒に抽出される抽出水はスギやヒノキ自身の水分であり、水蒸気の混入がありません。

ヒノキオイル、ヒバオイルを無機系多孔体に含浸した、オイル分70％のパウダーです。